ストーリー制作に必要なこと

飽和状態の映像コンテンツに差別化を図るのであれば、動画コンテンツにストーリーを持たせ「モノ」ではなく「コト」にフォーカスをすることと前回の記事でお伝えしました。

そこで今回は、具体的にどうやって制作を進めていけば良いのかを解説していきます。

「ターゲットにどうやって訴求したらいいのかわからない」や「最後まで視聴してもらうには?」と言ったお悩みも解決できます。

1 プロットで軸を定める

ストーリー作りに欠かせないのが「プロット」といった大まかな筋書きです。軸となるプロットがしっかりしていないと、その後の展開や登場キャラクターの設定、演出の方向性が定まらずメッセージが薄れてしまいます。

大体のストーリーには「主人公」が登場します。この主人公が「いつ・どこで・誰と・何を」する話なのかストーリーの核となる部分を決める必要があります。

また、動画を視聴してもらいたいターゲットの価値観や関心事をを分析し、共感しやすい世界観を作ることも大切です。

2 冒頭で引き込む

視聴者は数ある動画の中から興味が持てそうな動画を「直感」で選んでいます。

そのため、冒頭で「つまらない」と判断されるとすぐに離脱されてしまいます。最後まで視聴してもらうには「いつ・どこで・誰が・何を」をできるだけ早い段階で明確にし、視聴者を一刻も早く動画の世界観に引き込まなければなりません。

3 先にネタバレ

ストーリーで最も大切なのは「終わり方」

動画を視聴した後、視聴者にどんな感情を持ってもらいたいのか、そのためには主人公が最後どうなるべきなのか、達成すべき目標は何なのか、ふさわしい結末を決めておく。

商品・サービスに対する好感度を上げるためには主人公の動機や、行動に共感をしてもらう必要があります。意外性のある結末も視聴者の心に余韻を残し、印象付けにも効果があります。

4 主人公に課せられる課題

視聴者を飽きさせないためにも、クライマックスまでの道筋に何かしらの「課題」を設定し、メリハリを出させましょう。

自社の商品・サービスによって課題解決できる構成なんてとても理想的です。

ただし、あまりにも不自然な展開は、避けましょう。

例)主人公(Lv.1)がボス(Lv.100)と戦い瀕死に陥る中、トドメの一撃を食らったのにも関わらずボスが負ける。

極端な例ではありますが、登場した主人公が難なく課題をクリアしてしまう動画はいったい誰の心を惹きつけるのでしょうか。そんなストーリーだったら、話が盛り上がりません。主人公が勝利するまでの葛藤や、展開が深ければ深いほど心に残りやすくなります。

5 宣伝文句の活用

新商品のPR動画であれば、既に決まっているキャッチコピーをストーリーに生かすことも1つの手といえます。

キャッチコピーには、商品独自の魅力や特徴が含まれているので、キャッチコピーを元にストーリー展開を考えることも大切です。

まとめ

今回は、具体的にどうやって制作を進めていけば良いかを解説しました。主人公を登場させない場合でも「いつ・どこで・誰と・何を」をきちんと明確にすることで、視聴者を動画の世界観に引きこみ、心に残る動画を制作しましょう。