約2500年変わらず続く仏教の伝える極意【待機説法】

巷では「伝え方」に関しての教材をよく目にします。


本屋さんのビジネス書コーナーに行くと「伝え方が〜割」というようなタイトルの本がゴロゴロあり、インターネットでも「伝え方の極意」「伝え方のノウハウ」というようなキャッチコピーがたくさん出てきます。

私たちは普段からコミュニケーションの中で伝えるということをしています。

うまく伝えることができれば、恋愛、お仕事、人間関係において絶大な効果をもたらします。

なぜなら人間関係は、ほぼ伝えるというコミュニケーションで成り立っているからです。

好きな人に想いを伝える
営業でサービスの良さを伝える
プレゼンで提案を伝える
など

人生において伝えるということはどんな人にも必須。その伝えるためのテクニック、ノウハウやハウツーがさまざまな教材に載っています。

「相手の目をよく見て話すと伝わりやすい」
「ボディーランゲージを使うと良い」
「聞いていて情景を想像できると引き込まれる」
「プレゼンは質問を投げかけるところから始めると良い」

たしかに、
受け入れられやすい、納得してもらいやすいパターンのようなものは存在するでしょうし基本の型を学ぶことは自分の中に基準を持つこともできますから大きなメリットになると思います。

しかし、
そんなことよりも、伝えるのに強力な武器私たちには始めから備わっています

その武器をうまく使うことができれば、テクニックや理論が破綻していても時として強力な効果をもたらします。

そもそも「伝える」という行動をするとき、
伝える側は必ず、聞き手になんらかのアクションを求めます。

  • 商品・サービスの購入
  • 恋人としての関係を築く
  • 自己アピール

その武器をうまく活用できれば、聴衆を行動に導いたり強く感動させたり、心を動かすことも、行動をしてもらうこともできるようになります。

その強力な私たち全員に備わってる武器、それは

「感情」

です。伝えるための武器で感情よりも強力なものを私は見たことがありません。

感情のこもった発信はとても力強い。

思い返してみて欲しいのですが「この人のお話は楽しい、面白い」と感じるとき、伝える側の心と言動は一致しているはずです。

逆に、
面白くない、つまらない話は感情が乗っていない、無理矢理喋っている、説明のような口調のものではないでしょうか。

販売をする、企画を通す、気持ちを伝える。
私たちは普段から「伝える」ということを通して相手に何かしらのアクションをしてもらおうと思います。

聴衆は、伝える側が思っているよりずっと賢く冷静です。

本人は主観的ですが聞き手は客観的です。

心で思っていることは言葉の端々、垣間見える表情、仕草などに現れ、それは客観的に聞いている側からすると感覚的によくわかります。

人間はコミュニケーションの生き物です。それを察知する能力に長けています。

だとしたら、発信するメッセージに感情を乗せて伝えることが1番の武器になります。

なぜなら、心から出る声や言葉、仕草や表情、タイミングが1番ナチュラルで聞き手にとって聴き心地が良いからです。

高野山を開いた弘法大師、空海さんは

「身と口と意は繋がっている」

と説いておられます。

心で思ったことは、必ず言葉の選び方、仕草、表情に影響する。

だとしたら、心を込められる、自分が本当にそうだと思えるメッセージを発信することがとても大切だと強く感じます。

その仕方で相手の反応は大きく変わります。

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