他者のために大事でも
ダンマパダ経典/(法句166)
自己の目的を見失うなかれ
自己の目的をよく知って
自身の目的に専念すべし
こんなお話があります。
ブッダがある時、入滅(あの世へ旅立つ)宣言をした。
それを聞いた弟子たちがびっくりして、路頭に迷った。
「これからどうすればいいんだろう」
と、みなが慌てていた。
そんな中、それにまったく動じず修行をこなす
『アッタダッタ』という弟子がいた。
彼は淡々と修行を続けていた。
その様子を見た他の弟子は、
「我々の師が入滅されるというのに一体何を考えてるんだ」
と、アッタダッタをブッダのもとへ
無理やり連れて行った。
そしてアッタダッタの考えを聞いた
ブッダは彼を称えてみなにこう言った。
「私を尊敬するならば、私のところへ来るのではなく、私の説いた教えを実践しなさい。いくら私を供養しても、あなたたちの悟り(目的)には繋がりません。アッタダッタのように修行に専念しなさい。」
と。
これを聞くとなんだか非情な考え方だと
思われるかもしれませんが
実際にはもう少し深いお話で、伝えたいところは
「目的を見失うな」
ということです。
自分の目的をしっかり理解して
それに専念しなさいとブッダは説いています。
あなたの目的は何ですか?
辿り着く先はどこですか?
なりたい自分はどんな自分ですか?
しっかりと目的が定まれば、付き合うべき人
学ぶべきこと、向かうべきところが
明らかになっていく事を仏教では教えてくれています。
しっかりと自分の進むべき道を
考えるということもとても大切なことです。
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