仏教が説く「究極の自分軸」

人は生きていく中で知らず知らず他の者へ依存してしまいます。親、兄弟、恋人、夫婦、依存してしまうとその相手に

「あの人ならこうしてくれるはずだ」
「自分と同じ想いであって欲しい」

という思いが出てきます。

他人の考えや行動をコントロールすることは不可能にも関わらず、執着してしまうとその不可能を望んでしまいます。そして期待と異なると

「こうしてくれると信じていたのに」
「同じ気持ちだと想っていたのに」

執着する思いが大きいほど期待通りでない場合、その思いに比例し大きな苦しみになります。

執着による苦しみは相手の行動、思考、発言により大きく左右されます。自分の意思ではなく、相手によって幸、不幸が決まってしまう。

それでは、常に相手の言動を気にし続け生きなければなりません。

このような苦しみに対して仏教では、他に固執するのではなく

「拠り所になれる自分」

を確立することを説きます。

それが『自灯明・法灯明』です。

自灯明 = 自分を拠所とする
法灯明 = 世の中の真理(法)を拠所とする

仏法により安心して「拠り所になれる自分」を確立する。

「ダンマパダ お釈迦さまの言葉」

実に自己が、自己の拠所である
他のいかなる者が依主で
あり得よう
実に洗練された自己によって
人は得難き依主を得るのである

(仏教の基礎知識 水野弘元 著)

自分の心の主は自分であります。自分を幸福にするのもまた自分であります。

自分の心の舵は自分が握る。

自分を軸に幸せになる心の状態、苦しみを除く心を育むための知恵を仏教は説いています。

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