感情に任せて余計なことを言ってしまい、後から後悔する、ということは誰もが一度は経験あるのではないでしょうか。
私たちは普段から、感情を基とし行動しています。それは人間として自然のことです。しかし、感情は時としてとても厄介てす。

【感情との付き合い方】
何かを言われて腹が立った時、みなさんはどうしますか?
自慢話を延々と聞かされた
運転中、無理な割り込みをされた
店員さんの態度が壊滅的だった
そんな状況下で怒りを感じることがあると思います。あなたはそんなときどうしますか?
「とりあえずその人に暴行を加える」「睨みつける」「ひきつった顔をする」色々と対処方法があるかと思いますが、仏教ではそんな感情に対しての対処方法を明確に示してくれています。

【目的の見誤り】
仏教では「感情に支配されるな」と説きます。感情と自分とを切り離して、感情を客観的に捉える。
感情が自分自身だという感覚になると、最善の結果ではなく「感情の発散」が目的になってしまいます。
目的が感情の発散ですから、本来の目的である「最善」には辿り着けません。大切なのは、冷静に判断できる心の状態です。

【感情コントロールの訓練方法】
ではどうすれば冷静な心を保つことができるのか。
それは「感情に支配されている心に気付く」ことです。
「なんだ、そんなことか」と思った方もいるかもしれませんが、感情に支配されている時に、その心に気付くほど難しいことはありません。
怒っている時に「今、怒りの感情に心が支配されているなぁ」とはなかなか気づけません。それはまるで夢の中にいて「これは夢だ」と認知するようなものです。

しかし、それでも意識してそれに気付く。
「今、怒りの感情によってどうにか相手に言い返そうとしてるなぁ」
「今、周りによく思われようと自慢をしたい気持ちに駆られてるなぁ」
など。
感情の支配に気づき心の状態を観察できたときにはかなり心が落ち着きます。
【気づく力は筋肉と同じ】
感情に支配されている時、それに気付くのは至難の業ですが、その気付く力は筋肉と同じく鍛えれば身につきます。
毎日しっかり意識すれば、感情の波に飲み込まれそうになっても、それに気付くことができるようになってきます。
そして、肉体が鍛えるが如く、それを続けることで気づく力、考える力も鍛えられます。
大切なのは「常に自分の心の状態を意識する」ということ。

【最後に】
感情をコントロールする。
これは人生を豊かにする大きな力です。
そして、その力は意識によってトレーニングできます。
ぜひ、人生において仏教の知恵を参考にしてみてください。必ず今以上に良き人生になると私は心から強く信じています。
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