怒りは敵

【怒りを持った人は大抵、損を被る?】

「友達に嫌なことを言われた」
「上司からきつくあたられた」
「定員さんの対応が悪かった」

生きていると、腹が立ったり怒りを感じることがあります。そのようなとき「忍耐は大切」と言われたりします。我慢強さ、忍耐強さは生きる上でとても重要ではあります。

しかし、忍耐とは心を無理に抑えるということ。我慢は心が穏やかでなく、良い状態ではありません。

【怒りにより縛られる心】

パーリ語でカンティーという言葉があります。カンティーとは忍耐とも訳されたりしますが、もう一つの意味は

「心が落ち着いていること」

仏教ではそれが1番良い状態だと説いています。怒りは視野を狭めます。怒りの対象を「攻撃せねば」という気持ちに支配されて、攻撃以外の行動を縛ります。

「どう行動すれば良き状況になるだろう」

ではなく

「どのように攻撃してやろうか、どうしたら攻撃できるか」

に縛られます。

「窮鼠猫を噛む」選択肢のなくなったネズミのように危険な行動をしてしまいかねません。

【仏教の解決方法】

では、どのようにして怒りの状態を冷静にするのか。仏教ではこのように説いています。それは、

「怒っている自分に気づくこと」

怒りという感情に反応していることを知る

「今怒りによって動かされそうになっているなぁ。この感情に支配されているなぁ」

と認識する。自分が怒っているのではなく、誘発を受けて怒らされていることに気がつく。そうして俯瞰することで、冷静になることができ、選択を増やすことができます。

【最後に】

怒りの感情は自分の視野と選択肢を狭める「敵」であります。その湧き上がる怒りの感情に支配されている状態に気づき、そこから抜け出て良き選択をすることのできる冷静な心を育むことの大切さを仏教では説いてくれています。

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