みなさん、お盆はどのように過ごされましたか?
ゆっくり休んだりお墓参りに行ったり、せっかくの休暇、遊びにいったりさまざまだと思いますが、そもそもお盆とは一体どういう日なのでしょうか?
【お盆の由来】

日本では「ご先祖さまが帰ってくる日」と言われたりして御供物を仏壇に捧げたりお墓へお参りに行ったりします。ではなぜそのようになったかというと、2500年前に遡ります。
仏教を開いたお釈迦さまがおられた時代
神通力(不思議な力)に優れたお釈迦さまの弟子である目連さんという方がいらっしゃいました。
目連さんはふと「今は亡き私の母の魂は一体どこにいるのだろう」と気になり、持ち前の神通力を持って母の居場所を探ってみたのです。
すると、なぜか地獄の門へ辿り着きました。さらに神通力を凝らすと、なんと母親は餓鬼道(がきどう)に落ちてしまっていたのです。

餓鬼道とは六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天人)のひとつで飢えに苦しむ世界、自分のことばかり考え他者に施すことをしなかった者の落ちる世界です。
目連さんはびっくりしました。なぜなら母はとても優しい人だったからです。なんとかその世界から救い出したいと思いお釈迦さまに相談しました。
すると、お釈迦さまは
「あなたの母親はたしかにあなたには優しかったでしょう。しかし、あなたを愛するあまり他者への施しをすることがなかった。それが餓鬼道に落ちてしまった業です」
目連さんは、どうすれば良いかさらに質問します。
お釈迦さま
「母親ができなかったことをあなたが代わりにして差し上げなさい。即ち、他者への施しをあなたが行じるのです」
目連さんはお釈迦さまの言う通り、たくさんの人に食べ物のお供えをしてまわりました。母の供養のため、苦しみの世界から抜け出ることができるようにという思いで必死で施しの行をしました。
すると、その功徳が母親の元へ届き、無事に苦しみの世界から解脱できたのです。これが今のお盆の時期だったことからご先祖さま、餓鬼を供養する日になったと言われています。
ちなみに、天国に昇天していく母の姿を見た目連さんは嬉しくなり踊り出しました。それが後の盆踊りの由来となっています。
お盆にはいろんな物語、説がありますが意味を知ることで、より供養への思いがご先祖さまへの強くなるのではないかと感じます。

このお話もぜひ参考にしてください。
そんなお話もしている今回のViogをシェアさせていただきます。
コメントを投稿するにはログインしてください。