「商品・サービスはつまるところ抜苦与楽!?」

この世の中にはありとあらゆる商品が販売されています。
良いなぁと思うものから、一見誰のためのサービスか
わからないものまで様々です。

しかし、残り続ける商品やサービスには必ず理由があります。
そして共通することがあります。

それは誰かの需要にかなうものであるということ。

当たり前ですが商品として必要とされ続けるには
誰かの苦しみを取り除く、あるいは楽を与えるもの」であることが必要です。

お客さまはそれを期待して、大切なお金と引き換えに商品を購入してくださいます。

「生きとし生けるものの苦しみを取り除き、楽を与える」

という意味です。
仏さまは、それを達成するための方便(手立て)として
たくさんの手があったりお顔があったり
武器を備えたり、表情を変えたりされています。

仏教教典には人間が何を求めて、何を嫌うのかが具体的に説かれています。

有名な言葉に「四苦八苦」があります。
これは人間が何で苦しみを感じるかを根本的な
四つの苦しみとさらに具体的な四つの苦しみ
合わせて八つの苦しみを示したものです。

生・老・病・死(四苦)

に加え
愛別離苦 愛する人と別れる苦
怨憎会苦 嫌いな人と会わなければならない苦
求不得苦 欲しい気持ちが完全に満たされない苦
五陰盛苦 人間の心身の5つの要素からくる苦
(合わせて八苦)

これはお釈迦さまが説かれてからも、説かれる前もずっと人間が抱えてきた苦しみです。

上記の苦しみを直接的にも間接的にも和らげてくれるものは、時代に関係なく求められる商品になります。

このように仏教の視点を入れて考えると本質的に求められるものは何かを念頭に置き、商品やサービス開発ができるかもしれません。

また、商品がある場合も本質的に求められているサービスの要素、ベネフィットも見えてくるかもしれません。

私は仏教の知恵が最強のマーケティングだと確信しています。