【目には見えないもの】

この世の中には目に見えないものがたくさんあります。

空気、電波、音、心

特に心(人の気持ち)は空気、電波、音などのように数値に表すことが難しく目にはみえません。推し量ることはとても難しいものであります。

このように、この世界には数値化できない、見えないものごとがたくさん存在します。

大切なことも目には見えないことが多い。この世の中の原理や法則、真理も人間の目にはなかなか見えません。

真言宗をひらかれた弘法大師 空海さんの文章にこのようなものがあります。

「法は本より言なし、言に顕われず。真如は色を絶つ、色を待ってすなわち悟る」

法(この世の真理)は言葉を持たないゆえ、言葉では説明しきれない。普遍的な理(ことわり)は目で見えないゆえ、それを表す形を作ることはできない。しかしそれでも言葉を聞き、姿形を見る。あらゆる角度から世の中を見て初めて道理というのを理解することができるのである。

世の中の真理や人の心、大切なことは目に見えないことが多いですが、五感をフルに活用し、さまざまな角度から捉えることで、感覚的に理解することができるというような意味です。

逆に1つの角度から見てしまうと、偏った捉え方をしてしまうということもできるかもしれません。

目に見えているものだけではなく、いろんな側面から考えるというのも大切なのかもしれません。

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